本好きの秘密基地

読んだ本への思いをありったけ書いていきます。読みたい本探し、本の感想を共有したい、おすすめ本がある(いつでも募集中だよ)。そんなアナタの場所でもあります。コメント欄で意見などを待っています。(誹謗中傷NG)

白砂/鏑木蓮 ※ネタバレ要素あり

今回は鏑木蓮さんの『白砂』を紹介します。 本屋さん巡りしていた時に、このきれいな表紙に目が行き、帯やポップの言葉にも心を掴まれて購入後もずっと眺めていました。 切ない系ミステリー。そして表紙の白鹿がどう物語に絡んでいるのか。 少々厚めですが、…

汚れた手をそこで拭かない/芦沢央 ※ネタバレ要素あり

今回は芦沢央さんの『汚れた手をそこで拭かない』を紹介します。 第164回直木賞候補作で、収録されている『ただ、運が悪かっただけ』『埋め合わせ』はそれぞれ日本推理作家協会賞短編部門候補になっています。 タイトルといい、装丁といい、どこかゾッとする…

カザアナ/森絵都

今回は森絵都さんの『カザアナ』を紹介します。 1年ちょっと本棚で出番を待っていてくれました。(さっさと読め) 表紙が素敵で即決で購入。 森絵都さんといえば『カラフル』が名作ですね。 何度読んでも感動して、大切なものを気づかせてくれるお話。 森絵…

ダブル/永井するみ

今回は永井するみさんの『ダブル』を紹介します。 永井さんといえばインパクト強めの狂気を感じさせるお話で、どれもおもしろいのですが、狂気を超える狂気とな!? いつにも増して期待しちゃう帯のお言葉。 楽しみです……! 目次 あらすじ 感想 最後に あら…

オテル モル/栗田有起

今回はブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルとの読書会 ”第3回 本好きのタイマン” の回でございます 今回の選書係はわたくし、はむちゃんがさせていただきました。 栗田有起さんの『オテル モル』です。 第131回芥川賞候補の作品で…

その日、朱音は空を飛んだ/武田綾乃

今回は武田綾乃さんの『その日、朱音は空を飛んだ』を紹介します。 鮮やかで可愛いイラストの表紙ですが、タイトルからもわかる通り暗澹とした中身です。 朱音ちゃんはなぜ空を飛ぶことを選んでしまったのでしょうか。 そこんところ、解明されるのかしら。 …

身の上話/佐藤正午

今回は佐藤正午さんの『身の上話』を紹介します。 佐藤さんの代表作『月の満ち欠け』を読んで、他にはどんなお話を描く作家さんなのかと気になり、まずは評価の高めなこちらを選んでみました。 私の好きな作家さんの一人である伊坂幸太郎さんも絶賛な佐藤正…

夜行/森見登美彦 ※ネタバレ要素あり

今回は森見登美彦さんの『夜行』を紹介します。 第156回直木賞、第14回(2017年)本屋大賞のダブルノミネート、そして第7回広島本大賞を受賞した作品です。 発売当時に私も読みました!(7年くらい前かな) 年月が経った今でもすごく印象に残っていて、でも…

悪意/増田忠則

さてさて、今回はブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルとの読書会”第2回 本好きのタイマン”の回でございます 今回の選書係はニードル。 増田忠則さんの『悪意』です。 増田忠則さんのデビュー作で、この本に収録されている『マグノ…

母という呪縛 娘という牢獄/斎藤彩

今回は斎藤彩さんの『母という呪縛 娘という牢獄』を紹介します。 ずっとずっと気になっていたこちらの本。 ついに読みましたぞ! 私事ですがお盆から不調で沈黙していました。ただいま! この作品はその絶不調前夜に読了したものです。(2023.8.13頃かな) …

ほとほと 歳時記ものがたり/髙樹のぶ子

今回は髙樹のぶ子さんの『ほとほと 歳時記ものがたり』を紹介します。 去年、髙樹さんの作品を読んで他作品も読みたいと探していたところ、表紙と「歳時記ものがたり」というワードに惹かれて手に取りました。 最近、時代小説も読むようになったからか好きな…

向日葵を手折る/彩坂美月 ※ネタバレ要素あり

ついに始まりました! ブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルと共に始動 第1回 本好きのタイマン 今回は私が課題図書を決めさせてもらいました。 彩坂美月さんの『向日葵を手折る』です。 表紙とタイトルの印象で決めるという、いつ…

微笑む人/貫井徳郎

今回は貫井徳郎さんの『微笑む人』を紹介します。 お久しぶりです貫井さん。 表紙がもう不気味!(表紙の人に失礼) 絶対不穏だ。微笑みながら人を殺めちゃうやつだ!(先走り) じつはこちら2020年にドラマ化されていたそうです。見たかった……。 目次 あら…

七月に流れる花/八月は冷たい城/恩田陸

今回は恩田陸さんの『七月に流れる花/八月は冷たい城』を紹介します。 タイトルに沿って7月の終わりから8月を跨いで読みたいと思って、楽しみに積読していたお話です♪ ダーク・ファンタジーということで、絶対おもしろいじゃんかと期待値アゲアゲです。 目次…

夏美のホタル/森沢明夫

今回は森沢明夫さんの『夏美のホタル』を紹介します。 SNSのフォロワーさんが「お気に入りで大切な本」と紹介していた作品で、せっかくならば夏に読もうと企んでいた作品です。 学生さんたちが夏休みに入ったこの時期に相応しい作品。 私もこの物語の世界に…

木挽町のあだ討ち/永井紗耶子

今回は永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』を紹介します。 第169回直木三十五賞、第35回山本周五郎賞を受賞した作品です。 表紙が可愛らしいのにあだ討ちという内容のギャップに惹かれ、当時直木賞ノミネートと聞いていたので手に取りましたが、読み進めて…

宵山万華鏡/森見登美彦

今回は森見登美彦さんの『宵山万華鏡』を紹介します。 お気に入り作家さんのひとりである森見さん。 ちょっとずつ全作制覇を目指しており、せっかくならば宵山の時期にと温めていた積読本。 ちなみに宵山とは、祇園祭のメインである山鉾巡行の前夜祭のような…

窓の魚/西加奈子 ※ネタバレ要素あり

今回は西加奈子さんの『窓の魚』を紹介します。 有名な作家さんなのでいつかは読んでみたいと思いつつ、作品が多くて何から読もうか迷子でした。 帯が決め手で、この作品に決定です! タイトルや表紙からはどのようなお話か想像つきませんが、楽しみです。 …

運転者 未来を変える過去からの使者/喜多川泰 ※ネタバレ要素あり

今回は喜多川泰さんの『運転者 未来を変える過去からの使者』を紹介します。 前向きになれる、読んで良かった。 そんな評判をたくさん聞いて、今年の頭では書店でも平積みされ、とにかく話題になっています。 やっと読みます。かなり期待値上がっております…

#真相をお話しします/結城真一郎

今回は結城真一郎さんの『#真相をお話しします』を紹介します。 2023年本屋大賞ノミネート作、第22回本格ミステリ大賞ノミネート作です。 収録されている短編『#拡散希望』は第74回日本推理作家協会賞短編部門受賞。 という感じで話題にならないわけがない…

ぎょらん/町田そのこ ※ネタバレ(考察)あり

今回は町田そのこさんの『ぎょらん』を紹介します。 ブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルさんに、1年ほど前に紹介していただき、文庫化を待ってついに読みました! 町田そのこさんの作品は読みやすく、押しつけがましい感じもない…

この本を盗む者は/深緑野分

今回は深緑野分さんの『この本を盗む者は』を紹介します。 2021年本屋大賞ノミネート作です。 前々から気になっていたこの本。 単行本の表紙も素敵でしたが、文庫本はまた違う雰囲気でかわいいです。 タイトルもかっこよくて意味深で、どの角度から見ても魅…

時計泥棒と悪人たち/夕木春央

今回は夕木春央さんの『時計泥棒と悪人たち』を紹介します。 2023年本屋大賞ノミネートの『方舟』がおもしろかったので、夕木さん新刊のこちらも読んでみたくなりました。 タイトルと表紙の雰囲気から、おもしろそうな予感が漂っています。 そして『方舟』よ…

怪人二十面相/江戸川乱歩

今回は江戸川乱歩さんの『怪人二十面相』を紹介します。 江戸川乱歩作品もいつかは読みたいなと思っていました。 私の中で江戸川乱歩といえばこの作品だったので、迷わず手に取りました。 名前しか知らないこのお話、ついに中身を知りに行きます! 目次 あら…

黄昏の百合の骨/恩田陸

今回は恩田陸さんの『黄昏の百合の骨』を紹介します。 3か月前に理瀬シリーズを2冊ダダっと読んでおもしろかったのですが、他の積読を片付けようとちょっと休憩(?)していました。 しかしシリーズ最新刊(『薔薇のなかの蛇』)がこの前文庫化したのを機に…

空芯手帳/八木詠美

今回は八木詠美さんの『空芯手帳』を紹介します。 第36回太宰治賞を受賞した作品です。 なんと海外でも話題になっている作品なんだとか。 職場にキレて偽装妊娠。 帯のたった一文で、もう衝撃をくらいます。 目次 あらすじ 感想 最後に (function(b,c,f,g,a,…

あやかし草子/千早茜

今回は千早茜さんの『あやかし草子』を紹介します。 紫陽花に身を這わせる白蛇の表紙が、怪しくも美しくて風情があります。 千早さんが紡ぐ妖のお話がどんなものなのか気になります! 目次 あらすじ 感想 『鬼の笛』 『ムジナ和尚』 『天つ姫』 『真向きの龍…

命売ります/三島由紀夫

今回は三島由紀夫さんの『命売ります』を紹介します。 SNSのフォロワーさんが三島由紀夫さんのおすすめ作品アンケートを取っていたのを機に、有名作家さんだから私も読んでみたいと思ったのがきっかけです。 代表作がたくさんあるのですが、まずは多く名が挙…

サイタ×サイタ/森博嗣 ※ネタバレ要素あり

今回は森博嗣さんの『サイタ×サイタ』を紹介します。 殺人の動機は一身上の都合だ。 たまったもんじゃない動機ですが、そこがまたお話への好奇心とおもしろさを引き立てます。 可愛らしい表紙の雰囲気ですが、どんな事件が起きるのでしょうか。 今気づいたん…

ミネルヴァの報復/深木章子 ※ネタバレ要素あり

今回は深木章子さんの『ミネルヴァの報復』を紹介します。 第69回推理作家協会賞候補作です。 前作同様、表紙が素敵でタイトルもそそられます……! 目次 あらすじ 感想 ※ネタバレ区域※ 最後に (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a…