短編
今回は青山美智子さんの『赤と青とエスキース』を紹介します。 2022年本屋大賞第2位の作品です。 新刊当初からずっとずっと読みたくて。でも私は文庫化を待つ人なので、こまめにチェックしながら待っていました。 そしたら忙しくしている間に文庫化されてい…
今回は町田康さんの『猫のエルは』を紹介します。 ヒグチユウコさんのイラストに一目惚れ。 そしてあの『告白』という大作の作者さんではないか! あの雰囲気でねこのお話とは、想像がつかない。気になる。 というわけで、今作はボリュームも可愛らしいので…
今回は千早茜さんの『人形たちの白昼夢』を紹介します。 ジャケ買いです。 タイトルもかっこいい。 人形たちは、静かにいろんな世界を見てきているという感じなのかな? ではでは、人形たちが見てきた白昼夢を覗かせていただこう。 目次 あらすじ 感想 『コ…
今回は今村夏子さんの『あひる』を紹介します。 1話目の『あひる』が第155回芥川賞候補、そして河合隼雄物語賞を受賞されています。 2年くらい積読していたと思われるこちら。 私の読書仲間である本田読子さん、ニードル(違っていたらすまん!)も読んでい…
今回は村田沙耶香さんの『丸の内魔法少女ミラクリーナ』を紹介します。 タイトルだけ見たら児童書っぽくて、スルーするところですが。 村田沙耶香さんが書いたとあらば、これはシュールな物語な予感がする。 丸の内OLが魔法少女になった気分で、社会のあらゆ…
今回は一穂ミチさんの『スモールワールズ』を紹介します。 第43回吉川英治文学新人賞受賞、2022年本屋大賞第3位の作品です。 本屋大賞ノミネート時から、表紙がかわいくて気になっていて、文庫化までどうにか待ちました。 一穂ミチさん、『光のとこにいてね…
今回は凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』を紹介します。 表紙とタイトルの美しさ、ここ数年話題の人気作家さんということで、ずっと気になっていた一冊です。 シャングリラとは理想郷のこと。 滅びの前の理想郷。どんなお話なのでしょう! 目次 あら…
今回は沼田まほかるさんの『痺れる』を紹介します。 かなり前にブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルにおすすめいただいた一冊で、積読しっぱなしでしたが、ようやっと読みます!(お待たせニードル!) かわいらしいお花の萎れ具合…
今回はブログ「読子の本棚」の本田読子さん、ブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルとの読書会 ”第2回 本の虫たちの読書会” の回でございます 今回の選書係は本田読子さんで、米澤穂信さんの『儚い羊たちの祝宴』です。 書店でよく見…
今回は島本理生さんの『週末は彼女たちのもの』を紹介します。 久しぶりの島本理生さん! 今作はショートストーリーなので、隙間時間や併読に持ってこい。読みやすそうです。 今週末はクリスマスイブ。街がキラキラ最高潮な中で、島本さんの上質な恋愛小説を…
今回はブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルとの読書会 "第4回 本好きのタイマン" の回でございます 今回の選書係はニードル。 道尾秀介さんの『鬼の跫音』です。 道尾さん、気になっていたところなんですよ♪ 単行本の表紙の方が好…
今回は芦沢央さんの『汚れた手をそこで拭かない』を紹介します。 第164回直木賞候補作で、収録されている『ただ、運が悪かっただけ』『埋め合わせ』はそれぞれ日本推理作家協会賞短編部門候補になっています。 タイトルといい、装丁といい、どこかゾッとする…
さてさて、今回はブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルとの読書会”第2回 本好きのタイマン”の回でございます 今回の選書係はニードル。 増田忠則さんの『悪意』です。 増田忠則さんのデビュー作で、この本に収録されている『マグノ…
今回は髙樹のぶ子さんの『ほとほと 歳時記ものがたり』を紹介します。 去年、髙樹さんの作品を読んで他作品も読みたいと探していたところ、表紙と「歳時記ものがたり」というワードに惹かれて手に取りました。 最近、時代小説も読むようになったからか好きな…
今回は森見登美彦さんの『宵山万華鏡』を紹介します。 お気に入り作家さんのひとりである森見さん。 ちょっとずつ全作制覇を目指しており、せっかくならば宵山の時期にと温めていた積読本。 ちなみに宵山とは、祇園祭のメインである山鉾巡行の前夜祭のような…
今回は結城真一郎さんの『#真相をお話しします』を紹介します。 2023年本屋大賞ノミネート作、第22回本格ミステリ大賞ノミネート作です。 収録されている短編『#拡散希望』は第74回日本推理作家協会賞短編部門受賞。 という感じで話題にならないわけがない…
今回は町田そのこさんの『ぎょらん』を紹介します。 ブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルさんに、1年ほど前に紹介していただき、文庫化を待ってついに読みました! 町田そのこさんの作品は読みやすく、押しつけがましい感じもない…
今回は千早茜さんの『あやかし草子』を紹介します。 紫陽花に身を這わせる白蛇の表紙が、怪しくも美しくて風情があります。 千早さんが紡ぐ妖のお話がどんなものなのか気になります! 目次 あらすじ 感想 『鬼の笛』 『ムジナ和尚』 『天つ姫』 『真向きの龍…
ブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルさん ブログ「読子の本棚」の本田読子さん そして私というメンバーで始まりました 第1回 本の虫たちの読書会(勝手に命名) 初回の課題図書はニードルさんに選んでいただいた、芦沢央さんの『火…
今回は千早茜さんの『西洋菓子店プティ・フール』を紹介します。 可愛らしい表紙です。 こちらは読書仲間である知人におすすめしていただいた作品です。 意外にも大人女性のリアルな心情が描かれているということで、気になる気になる。 目次 あらすじ 感想 …
今回は前野ひろみちさんの『満月と近鉄』を紹介します。 前野ひろみちさんのデビュー作であり、今現在では唯一の著作です。 まずタイトルに惹かれ、手に取ってみたら表紙も素敵。 なんと森見登美彦さんとの対談が収録されているそうで、更に興味が湧きました…
今回は青山美智子さんの『ただいま神様当番』を紹介します。 青山さんといえば、感動やほっこりするお話。もうそこは絶対的信頼を置いています。 更に今回は「やっかいな神様」がお話のメインのようで、コメディっぽさも期待しちゃう。 更に更に、個人的に嬉…
今回は川上未映子さんの『春のこわいもの』を紹介します。 表紙の色味やタイトルのキラキラが可愛いのですが、こわいもの。 春のこわいものって一体なんぞや。 3月に入って春を感じることが多い今、良いタイミングと思ってのチョイスです。 目次 あらすじ 感…
今回はルシア・ベルリンの『掃除婦のための手引き書』を紹介します。 2020年本屋大賞 翻訳小説部門 第2位、第10回 Twitter文学賞 海外編 第1位の作品です。 作者さんの死後10年が経ってから、このように話題になったそうです。 時が経って発見されたベストセ…
今回は東野圭吾さんの『恋のゴンドラ』を紹介します。 最高or最低のラブストーリー 貴女ならどんな罰を与えますか ゾクゾクする帯の謳い文句に引き寄せられて手に取りました。 東野さんはミステリーのイメージですが、どんなラブストーリーに仕上がっている…
今回は村上春樹さんの『東京奇譚集』を紹介します。 私事ですが、図書館デビューしました! 村上春樹作品はいつか読みたいと思っていて、有名どころの『ノルウェーの森』を探していたのですが、こちらがなんともそそられる見た目だったので、一冊目はこの子…
今回は椰月美智子さんの『純喫茶パオーン』を紹介します。 ずっとこのレトロ感がかわいい表紙、気になっていました。 ついに文庫化したので手に取ります。 不思議な事件と個性的な人々が引き寄せられる喫茶店。 どんな日常ほっこりミステリーが待ち受けてい…
今回は宮部みゆきさんの『泣き童子 三島屋変調百物語参之続』を紹介します。こちらのシリーズものもマイペースに、ゆるゆると読んでおります。 1冊目より話の雰囲気に馴染めてきて、登場人物や設定にも愛着が湧いているので、読みやすくなってきました。 今…
今回は彩瀬まるさんの『眠れない夜は体を脱いで』を紹介します。 カシワイさんのイラストが好きで、今回もパッと目が留まって、つい。 帯の言葉も、経緯は知らないけれど突き刺さる。 彩瀬まるさん。名前は度々見かけるのですが、どんなお話を書く人なんでし…
今回は小川洋子さんの『約束された移動』を紹介します。 小川洋子さんは有名な作品をたくさん出版していますが、こちらが初読です! 芸術的でいて不思議な構図の表紙。 そしてキャッチーで、意味はわからないけれどかっこいい語感のタイトル。 不思議な世界…