本好きの秘密基地

読んだ本への思いをありったけ書いていきます。読みたい本探し、本の感想を共有したい、おすすめ本がある(いつでも募集中だよ)。そんなアナタの場所でもあります。コメント欄で意見などを待っています。(誹謗中傷NG)

短編

スモールワールズ/一穂ミチ

今回は一穂ミチさんの『スモールワールズ』を紹介します。 第43回吉川英治文学新人賞受賞、2022年本屋大賞第3位の作品です。 本屋大賞ノミネート時から、表紙がかわいくて気になっていて、文庫化までどうにか待ちました。 一穂ミチさん、『光のとこにいてね…

滅びの前のシャングリラ/凪良ゆう

今回は凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』を紹介します。 表紙とタイトルの美しさ、ここ数年話題の人気作家さんということで、ずっと気になっていた一冊です。 シャングリラとは理想郷のこと。 滅びの前の理想郷。どんなお話なのでしょう! 目次 あら…

痺れる/沼田まほかる

今回は沼田まほかるさんの『痺れる』を紹介します。 かなり前にブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルにおすすめいただいた一冊で、積読しっぱなしでしたが、ようやっと読みます!(お待たせニードル!) かわいらしいお花の萎れ具合…

儚い羊たちの祝宴/米澤穂信 ※ネタバレ要素あり

今回はブログ「読子の本棚」の本田読子さん、ブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルとの読書会 ”第2回 本の虫たちの読書会” の回でございます 今回の選書係は本田読子さんで、米澤穂信さんの『儚い羊たちの祝宴』です。 書店でよく見…

週末は彼女たちのもの/島本理生

今回は島本理生さんの『週末は彼女たちのもの』を紹介します。 久しぶりの島本理生さん! 今作はショートストーリーなので、隙間時間や併読に持ってこい。読みやすそうです。 今週末はクリスマスイブ。街がキラキラ最高潮な中で、島本さんの上質な恋愛小説を…

鬼の跫音/道尾秀介 ※ネタバレ要素あり

今回はブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルとの読書会 "第4回 本好きのタイマン" の回でございます 今回の選書係はニードル。 道尾秀介さんの『鬼の跫音』です。 道尾さん、気になっていたところなんですよ♪ 単行本の表紙の方が好…

汚れた手をそこで拭かない/芦沢央 ※ネタバレ要素あり

今回は芦沢央さんの『汚れた手をそこで拭かない』を紹介します。 第164回直木賞候補作で、収録されている『ただ、運が悪かっただけ』『埋め合わせ』はそれぞれ日本推理作家協会賞短編部門候補になっています。 タイトルといい、装丁といい、どこかゾッとする…

悪意/増田忠則

さてさて、今回はブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルとの読書会”第2回 本好きのタイマン”の回でございます 今回の選書係はニードル。 増田忠則さんの『悪意』です。 増田忠則さんのデビュー作で、この本に収録されている『マグノ…

ほとほと 歳時記ものがたり/髙樹のぶ子

今回は髙樹のぶ子さんの『ほとほと 歳時記ものがたり』を紹介します。 去年、髙樹さんの作品を読んで他作品も読みたいと探していたところ、表紙と「歳時記ものがたり」というワードに惹かれて手に取りました。 最近、時代小説も読むようになったからか好きな…

宵山万華鏡/森見登美彦

今回は森見登美彦さんの『宵山万華鏡』を紹介します。 お気に入り作家さんのひとりである森見さん。 ちょっとずつ全作制覇を目指しており、せっかくならば宵山の時期にと温めていた積読本。 ちなみに宵山とは、祇園祭のメインである山鉾巡行の前夜祭のような…

#真相をお話しします/結城真一郎

今回は結城真一郎さんの『#真相をお話しします』を紹介します。 2023年本屋大賞ノミネート作、第22回本格ミステリ大賞ノミネート作です。 収録されている短編『#拡散希望』は第74回日本推理作家協会賞短編部門受賞。 という感じで話題にならないわけがない…

ぎょらん/町田そのこ ※ネタバレ(考察)あり

今回は町田そのこさんの『ぎょらん』を紹介します。 ブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルさんに、1年ほど前に紹介していただき、文庫化を待ってついに読みました! 町田そのこさんの作品は読みやすく、押しつけがましい感じもない…

あやかし草子/千早茜

今回は千早茜さんの『あやかし草子』を紹介します。 紫陽花に身を這わせる白蛇の表紙が、怪しくも美しくて風情があります。 千早さんが紡ぐ妖のお話がどんなものなのか気になります! 目次 あらすじ 感想 『鬼の笛』 『ムジナ和尚』 『天つ姫』 『真向きの龍…

火のないところに煙は/芦沢央

ブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルさん ブログ「読子の本棚」の本田読子さん そして私というメンバーで始まりました 第1回 本の虫たちの読書会(勝手に命名) 初回の課題図書はニードルさんに選んでいただいた、芦沢央さんの『火…

西洋菓子店プティ・フール/千早茜

今回は千早茜さんの『西洋菓子店プティ・フール』を紹介します。 可愛らしい表紙です。 こちらは読書仲間である知人におすすめしていただいた作品です。 意外にも大人女性のリアルな心情が描かれているということで、気になる気になる。 目次 あらすじ 感想 …

満月と近鉄/前野ひろみち

今回は前野ひろみちさんの『満月と近鉄』を紹介します。 前野ひろみちさんのデビュー作であり、今現在では唯一の著作です。 まずタイトルに惹かれ、手に取ってみたら表紙も素敵。 なんと森見登美彦さんとの対談が収録されているそうで、更に興味が湧きました…

ただいま神様当番/青山美智子 ※少しネタバレ要素あり

今回は青山美智子さんの『ただいま神様当番』を紹介します。 青山さんといえば、感動やほっこりするお話。もうそこは絶対的信頼を置いています。 更に今回は「やっかいな神様」がお話のメインのようで、コメディっぽさも期待しちゃう。 更に更に、個人的に嬉…

春のこわいもの/川上未映子

今回は川上未映子さんの『春のこわいもの』を紹介します。 表紙の色味やタイトルのキラキラが可愛いのですが、こわいもの。 春のこわいものって一体なんぞや。 3月に入って春を感じることが多い今、良いタイミングと思ってのチョイスです。 目次 あらすじ 感…

掃除婦のための手引き書/ルシア・ベルリン 岸本佐知子 訳

今回はルシア・ベルリンの『掃除婦のための手引き書』を紹介します。 2020年本屋大賞 翻訳小説部門 第2位、第10回 Twitter文学賞 海外編 第1位の作品です。 作者さんの死後10年が経ってから、このように話題になったそうです。 時が経って発見されたベストセ…

恋のゴンドラ/東野圭吾

今回は東野圭吾さんの『恋のゴンドラ』を紹介します。 最高or最低のラブストーリー 貴女ならどんな罰を与えますか ゾクゾクする帯の謳い文句に引き寄せられて手に取りました。 東野さんはミステリーのイメージですが、どんなラブストーリーに仕上がっている…

東京奇譚集/村上春樹

今回は村上春樹さんの『東京奇譚集』を紹介します。 私事ですが、図書館デビューしました! 村上春樹作品はいつか読みたいと思っていて、有名どころの『ノルウェーの森』を探していたのですが、こちらがなんともそそられる見た目だったので、一冊目はこの子…

純喫茶パオーン/椰月美智子

今回は椰月美智子さんの『純喫茶パオーン』を紹介します。 ずっとこのレトロ感がかわいい表紙、気になっていました。 ついに文庫化したので手に取ります。 不思議な事件と個性的な人々が引き寄せられる喫茶店。 どんな日常ほっこりミステリーが待ち受けてい…

泣き童子 三島屋変調百物語参之続/宮部みゆき

今回は宮部みゆきさんの『泣き童子 三島屋変調百物語参之続』を紹介します。こちらのシリーズものもマイペースに、ゆるゆると読んでおります。 1冊目より話の雰囲気に馴染めてきて、登場人物や設定にも愛着が湧いているので、読みやすくなってきました。 今…

眠れない夜は体を脱いで/彩瀬まる

今回は彩瀬まるさんの『眠れない夜は体を脱いで』を紹介します。 カシワイさんのイラストが好きで、今回もパッと目が留まって、つい。 帯の言葉も、経緯は知らないけれど突き刺さる。 彩瀬まるさん。名前は度々見かけるのですが、どんなお話を書く人なんでし…

約束された移動/小川洋子

今回は小川洋子さんの『約束された移動』を紹介します。 小川洋子さんは有名な作品をたくさん出版していますが、こちらが初読です! 芸術的でいて不思議な構図の表紙。 そしてキャッチーで、意味はわからないけれどかっこいい語感のタイトル。 不思議な世界…

ぼくの死体をよろしくたのむ/川上弘美

今回は川上弘美さんの『ぼくの死体をよろしくたのむ』を紹介します。 めちゃくちゃパンチのあるタイトルじゃありません? どういうこと!? って気になりません? そして表紙の魚。 本当に、一体これはどんなお話なの? 好奇心が抑えられませんでした。これ…

あんじゅう 三島屋変調百物語事続/宮部みゆき

今回は宮部みゆきさんの『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』を紹介します。 『おそろし』を読んでから宮部さんの百物語にハマりましたので、続編のこちらを! 今回はどんな百物語が待ち受けているのでしょうか……! 目次 あらすじ 感想 『第一話 逃げ水』 『…

夜空に泳ぐチョコレートグラミー/町田そのこ

今回は町田そのこさんの『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を紹介します。 町田さんのデビュー作。 この作品に収録されている『カメルーンの青い魚』が女による女のためのR-18文学賞の大賞を受賞しています。 一年前に読んだ『52ヘルツのクジラたち』の感動…

私が愛したトマト/髙樹のぶ子

今回は髙樹のぶ子さんの『私が愛したトマト』を紹介します。 私トマト苦手なんです。煮込んだら美味しく食べられます。 苦手だけれど、見た目は好きなんです。きれいな赤色でかわいいまんまる。 好きになりたくて毎年一度、果敢に挑戦するのですが、今のとこ…

秘密は日記に隠すもの/永井するみ

今回は永井するみさんの『秘密は日記に隠すもの』を紹介します。 『欲しい』を読んで好きになった永井するみさん。イヤミスを得意とする方です。 本作は永井するみさんの絶筆となった最後の作品です。 早くに亡くなられたことがとても残念です……。 さて、こ…