本好きの秘密基地

読んだ本への思いをありったけ書いていきます。読みたい本探し、本の感想を共有したい、おすすめ本がある(いつでも募集中だよ)。そんなアナタの場所でもあります。コメント欄で意見などを待っています。(誹謗中傷NG)

独特・不思議な世界観

猫のエルは/町田康

今回は町田康さんの『猫のエルは』を紹介します。 ヒグチユウコさんのイラストに一目惚れ。 そしてあの『告白』という大作の作者さんではないか! あの雰囲気でねこのお話とは、想像がつかない。気になる。 というわけで、今作はボリュームも可愛らしいので…

人形たちの白昼夢/千早茜

今回は千早茜さんの『人形たちの白昼夢』を紹介します。 ジャケ買いです。 タイトルもかっこいい。 人形たちは、静かにいろんな世界を見てきているという感じなのかな? ではでは、人形たちが見てきた白昼夢を覗かせていただこう。 目次 あらすじ 感想 『コ…

あひる/今村夏子 ※ネタバレ要素あり

今回は今村夏子さんの『あひる』を紹介します。 1話目の『あひる』が第155回芥川賞候補、そして河合隼雄物語賞を受賞されています。 2年くらい積読していたと思われるこちら。 私の読書仲間である本田読子さん、ニードル(違っていたらすまん!)も読んでい…

夜市/恒川光太郎

今回は恒川光太郎さんの『夜市』を紹介します。 ずっと読みたかったのですが、なぜかずっと後回しにしていた作品。 100分で楽しむ名作小説として再登場し、カバーが素敵だったので、この機に即購入!(通常版もそそられる装丁だけれど) ついでに同じシリー…

丸の内魔法少女ミラクリーナ/村田沙耶香

今回は村田沙耶香さんの『丸の内魔法少女ミラクリーナ』を紹介します。 タイトルだけ見たら児童書っぽくて、スルーするところですが。 村田沙耶香さんが書いたとあらば、これはシュールな物語な予感がする。 丸の内OLが魔法少女になった気分で、社会のあらゆ…

夜の国のクーパー/伊坂幸太郎

今回は伊坂幸太郎さんの『夜の国のクーパー』を紹介しします。 伊坂さん好きなのですが、嬉しいことにたくさん作品がありまして、何から読もうかと迷ってしまいます。 その中でも今回は、表紙の可愛らしさと、帯の言葉に期待が膨らみ、積読していたこちらを…

ことり/小川洋子

今回は小川洋子さんの『ことり』を紹介します。 平成24年度芸術選奨文学科学大臣賞(文学部門)受賞の作品です。 書店でポップに名作だよ~みたいなことが書かれていたのがきっかけで購入した記憶があります。(なんせかなり積読状態だったので詳しく覚えて…

休館日の彼女たち/八木詠美

今回は八木詠美さんの『休館日の彼女たち』を紹介します。 『空芯手帳』に衝撃を受けて気になっていた作家さん。 2作目が去年出版されていたことを知り、読みたい欲が強かったのです。 今回はどんな作風なのでしょう……! 目次 あらすじ 感想 最後に あらすじ…

痺れる/沼田まほかる

今回は沼田まほかるさんの『痺れる』を紹介します。 かなり前にブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルにおすすめいただいた一冊で、積読しっぱなしでしたが、ようやっと読みます!(お待たせニードル!) かわいらしいお花の萎れ具合…

某/川上弘美

今回は川上弘美さんの『某』を紹介します。 まあ、なんて可愛らしい表紙。 そして帯の言葉に、うっとり。 川上弘美さんは短編集しか読んだことないので、どんなお話か気になります。 目次 あらすじ 感想 最後に あらすじ 人間の形をした、人間でない生命体。…

密やかな結晶/小川洋子

今回は小川洋子さんの『密やかな結晶』を紹介します。 出版は1999年ですが、2020年度「英国ブッカー国際賞」最終候補に残った作品です。 美しい表紙で、書店で度々見かけるし、海外でも高評価と知って、気になっていたこちら。 密やかに読んでいこうじゃない…

カザアナ/森絵都

今回は森絵都さんの『カザアナ』を紹介します。 1年ちょっと本棚で出番を待っていてくれました。(さっさと読め) 表紙が素敵で即決で購入。 森絵都さんといえば『カラフル』が名作ですね。 何度読んでも感動して、大切なものを気づかせてくれるお話。 森絵…

オテル モル/栗田有起

今回はブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルとの読書会 ”第3回 本好きのタイマン” の回でございます 今回の選書係はわたくし、はむちゃんがさせていただきました。 栗田有起さんの『オテル モル』です。 第131回芥川賞候補の作品で…

夜行/森見登美彦 ※ネタバレ要素あり

今回は森見登美彦さんの『夜行』を紹介します。 第156回直木賞、第14回(2017年)本屋大賞のダブルノミネート、そして第7回広島本大賞を受賞した作品です。 発売当時に私も読みました!(7年くらい前かな) 年月が経った今でもすごく印象に残っていて、でも…

ほとほと 歳時記ものがたり/髙樹のぶ子

今回は髙樹のぶ子さんの『ほとほと 歳時記ものがたり』を紹介します。 去年、髙樹さんの作品を読んで他作品も読みたいと探していたところ、表紙と「歳時記ものがたり」というワードに惹かれて手に取りました。 最近、時代小説も読むようになったからか好きな…

七月に流れる花/八月は冷たい城/恩田陸

今回は恩田陸さんの『七月に流れる花/八月は冷たい城』を紹介します。 タイトルに沿って7月の終わりから8月を跨いで読みたいと思って、楽しみに積読していたお話です♪ ダーク・ファンタジーということで、絶対おもしろいじゃんかと期待値アゲアゲです。 目次…

宵山万華鏡/森見登美彦

今回は森見登美彦さんの『宵山万華鏡』を紹介します。 お気に入り作家さんのひとりである森見さん。 ちょっとずつ全作制覇を目指しており、せっかくならば宵山の時期にと温めていた積読本。 ちなみに宵山とは、祇園祭のメインである山鉾巡行の前夜祭のような…

この本を盗む者は/深緑野分

今回は深緑野分さんの『この本を盗む者は』を紹介します。 2021年本屋大賞ノミネート作です。 前々から気になっていたこの本。 単行本の表紙も素敵でしたが、文庫本はまた違う雰囲気でかわいいです。 タイトルもかっこよくて意味深で、どの角度から見ても魅…

命売ります/三島由紀夫

今回は三島由紀夫さんの『命売ります』を紹介します。 SNSのフォロワーさんが三島由紀夫さんのおすすめ作品アンケートを取っていたのを機に、有名作家さんだから私も読んでみたいと思ったのがきっかけです。 代表作がたくさんあるのですが、まずは多く名が挙…

残像に口紅を/筒井康隆

今回は筒井康隆さんの『残像に口紅を』を紹介します。 書店では平積みされてよく目にしますし、SNSやメディアでも話題になっているので、ずっと気になっていました。 発表から随分経っていますが(1989年)、現在も話題になるほどの存在感を放つ一冊でござい…

満月と近鉄/前野ひろみち

今回は前野ひろみちさんの『満月と近鉄』を紹介します。 前野ひろみちさんのデビュー作であり、今現在では唯一の著作です。 まずタイトルに惹かれ、手に取ってみたら表紙も素敵。 なんと森見登美彦さんとの対談が収録されているそうで、更に興味が湧きました…

麦の海に沈む果実/恩田陸

今回は恩田陸さんの『麦の海に沈む果実』を紹介します。 何度も読みたいミステリーとして、どこかで紹介されているのを見ました。(ど忘れ) 読もうと思っていたら、理瀬シリーズの2弾目らしく、ならば1弾を読んでからにしようと楽しみにしていました。 そし…

掃除婦のための手引き書/ルシア・ベルリン 岸本佐知子 訳

今回はルシア・ベルリンの『掃除婦のための手引き書』を紹介します。 2020年本屋大賞 翻訳小説部門 第2位、第10回 Twitter文学賞 海外編 第1位の作品です。 作者さんの死後10年が経ってから、このように話題になったそうです。 時が経って発見されたベストセ…

東京奇譚集/村上春樹

今回は村上春樹さんの『東京奇譚集』を紹介します。 私事ですが、図書館デビューしました! 村上春樹作品はいつか読みたいと思っていて、有名どころの『ノルウェーの森』を探していたのですが、こちらがなんともそそられる見た目だったので、一冊目はこの子…

楽園とは探偵の不在なり/斜線堂有紀

今回は斜線堂有紀さんの『楽園とは探偵の不在なり』を紹介します。 2020、2021年のさまざまな主要ミステリランキングにランクインしている作品です。 タイトルがかっこいいし(意味わかっていない) 表紙デザインも不気味感ありつつ素敵で惹かれる。 そして…

煌夜祭/多崎礼 ※ネタバレ要素あり

今回は多崎礼さんの『煌夜祭』を紹介します。 煌夜祭ってなに? どんなお祭りなの? 煌びやかな夜のお祭り? という好奇心から手に取ったこの本。 さらっとあらすじを見ると冬至の日のお話ということで、せっかくなら冬至に読もうと楽しみに積読していた一冊…

約束された移動/小川洋子

今回は小川洋子さんの『約束された移動』を紹介します。 小川洋子さんは有名な作品をたくさん出版していますが、こちらが初読です! 芸術的でいて不思議な構図の表紙。 そしてキャッチーで、意味はわからないけれどかっこいい語感のタイトル。 不思議な世界…

月の満ち欠け/佐藤正午

今回は佐藤正午さんの『月の満ち欠け』を紹介します。 第157回直木賞受賞作です。 来月(2022年12月2日)映画が上映されます。 私のリスペクトしている方が読まれているのを機に購入したのですが、それで満足して読んでおらず。 映画化されるニュースで思い…

ぼくの死体をよろしくたのむ/川上弘美

今回は川上弘美さんの『ぼくの死体をよろしくたのむ』を紹介します。 めちゃくちゃパンチのあるタイトルじゃありません? どういうこと!? って気になりません? そして表紙の魚。 本当に、一体これはどんなお話なの? 好奇心が抑えられませんでした。これ…

私が愛したトマト/髙樹のぶ子

今回は髙樹のぶ子さんの『私が愛したトマト』を紹介します。 私トマト苦手なんです。煮込んだら美味しく食べられます。 苦手だけれど、見た目は好きなんです。きれいな赤色でかわいいまんまる。 好きになりたくて毎年一度、果敢に挑戦するのですが、今のとこ…