本好きの秘密基地

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運転者 未来を変える過去からの使者/喜多川泰 ※ネタバレ要素あり

今回は喜多川泰さんの『運転者 未来を変える過去からの使者』を紹介します。

前向きになれる、読んで良かった。

そんな評判をたくさん聞いて、今年の頭では書店でも平積みされ、とにかく話題になっています

やっと読みます。かなり期待値上がっております。

 

目次

 

あらすじ

悩みや不運の連続で大ピンチに焦り、余裕のない不機嫌な主人公。

そこに現れたのは不思議なタクシー。

そのタクシーの運転手はお客様の運を転ずる者だと言う。

主人公を運や転機のある場所へ乗せて走り出すタクシー

運転手(運転者)との会話、導かれる場所で、彼は徐々に運のしくみや努力の意味を会得していく

波ある人生を楽しく過ごすためのコツが盛りだくさんな物語。

 

感想

読み終えた今、無敵になった気分です。

これからは失敗や度々訪れる不運、気持ちの浮き沈みにも怯えずに過ごすことができそうです

心強い武器を手に入れた気分です。勇者のように生きていける気がします。

生きづらさや息苦しさ、自身がなかったり臆病だったり。

そんな人に強引にでもおすすめしたいです。

すっごく心が楽になって、息もしやすくなって、この先の人生が明るく感じます。

 

ポジティブな物事の捉え方を、ある男性を通して教えてくれる自己啓発本のような内容

ただポジティブでいないと損だぜ! って感じに抽象的に強要されても、そんなことできるならとっくにしているし、できないから悩むんじゃんって反抗しちゃうのが、ネガティブさんや臆病者、余裕のない人なのです。

そこを運を転ずる者である「運転者」は、不運とどう向き合うべきなのかをわかりやすく、さらに理屈や根拠をもって導いてくれます(なんて親切)

なるほど、そんな捉え方があるのか。

その捉え方おもしろいし楽しいな。

説得力のある隙のない捉え方の仕組みを説明されては、もう反論する気はなくなる。

納得して、早速この捉え方を実践したら失敗も不運も少し幸運に転換できている自分がいました。

ネガティブや臆病、心配性は性格の問題でもあるからどうにもならないと諦めていましたが、運転者が唱えるおもしろくて楽しい考えはすんなりと受け入れられて、この通り今も上機嫌を保っております。(どの通りだ)

 

常にこの考え、捉え方を意識して過ごせるかといえば、それは正直難しいです。

その時、気持ちに余裕がなければ、この魔法は思い出せないだろうから

でもなるべく頭の片隅に置いておいて、失敗や不運に遭った時には、できれば一旦冷静になって思い出し唱え、自分の機嫌をとってコントロールしようと思います

もうこれは心にクセ付けさせる訓練みたいなものですね。

嫌なことがあったら発動できるように!

 

エピローグでは、その後の男性と家族の未来が語られていてほっこり。

今はピンチ続きで不運まみれですが、今あるものが転機となって良き未来へ続いていく。勇気づけられます。

 

※ネタバレ区域※

ここからは名言や、先ほどから繰り返し書いているポジティブな捉え方についてまとめていくので、この本を読む予定の方にはネタバレになります。気をつけてください!

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「(運や転機の)アンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです」

「機嫌が悪い人は、最高の運気がやってきている場にいても、それに気づかないでイライラして、早くその場を立ち去りたいということばかり考えるんです」

本文P55より

不機嫌だった時間がもったいないよ……。今までのその時間に運や転機がいくつあったことか。

悔しい。でもこれからは、上機嫌保って逃すまいぞ!

運は後払いです。何もしていないのにいいことが起こったりしないんです」

本文P64より

「運は<いい>か<悪い>で表現するものじゃないんですよ。<使う><貯める>で表現するものなんです。~省略~周囲から<運がいい>と思われている人は、貯まったから使っただけです」

本文65より

「同じだけ努力をしたのに結果が出なかった人は、その分、運を貯めたんです。あとでもっといいことが起こります」

本文P67より

運はポイント制か。おもしろくて楽しい発想です。

ポイ活大好きな私としては、モチベーションMAXです。

普段から運がいい人と、なかなか報われない人の仕組みも、ちょいちょい使うかドンっと使うかの違いと思うと、報われるまで楽しみね。

「相手のことに興味を持って、何でもいいから接点を見つけて、会話が始まれば<見知らぬ人>ではなくなり、それが重なると<知人><友人>になり、ときに<恩人>になっていくわけです

だからそのきっかけを生む方法(上機嫌でいること)を知っておかなければ、すべての運は通り過ぎていくだけで、奇跡を起こす種すら手に入らないんです」

本文P90より

人との縁って、自分のためにも大事なんですね。

大事だって漠然と理解はしていましたが、ときに恩人。ちょっと感動します。

「得しそうだと思ったら動くけど、そうじゃないと判断したら動かないという基準を変えた方がいいです。どこでどう繋がるかわからないんです。もっといろんなことに『面白そう』『楽しそう』って思った方がいい」

本文P96より

損得勘定でよく動いてしまいます。切り捨てたものが転機の可能性というのは大いにありえますもんね。好奇心大事だ。

「起こった直後は『最悪』と思っても、時間が経って考えてみると『むしろよかったんじゃないか』って思えることばかりですからね、人生なんて。だから最初から『むしろよかったんじゃないか』って思うと、結構いろんなことが楽しめるもんですよ」

本文P235より

深いですね。そしてたしかに振り返ってみると結果オーライっていうこと多いなと思います。

 

最後に

失敗や不運に直面した時の対処法得たり!

とても心強くて、考えや人生の概念をゴロっと変えてくれたお話でした◎

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