本好きの秘密基地

読んだ本への思いをありったけ書いていきます。読みたい本探し、本の感想を共有したい、おすすめ本がある(いつでも募集中だよ)。そんなアナタの場所でもあります。コメント欄で意見などを待っています。(誹謗中傷NG)

2023-01-01から1年間の記事一覧

時計泥棒と悪人たち/夕木春央

今回は夕木春央さんの『時計泥棒と悪人たち』を紹介します。 2023年本屋大賞ノミネートの『方舟』がおもしろかったので、夕木さん新刊のこちらも読んでみたくなりました。 タイトルと表紙の雰囲気から、おもしろそうな予感が漂っています。 そして『方舟』よ…

怪人二十面相/江戸川乱歩

今回は江戸川乱歩さんの『怪人二十面相』を紹介します。 江戸川乱歩作品もいつかは読みたいなと思っていました。 私の中で江戸川乱歩といえばこの作品だったので、迷わず手に取りました。 名前しか知らないこのお話、ついに中身を知りに行きます! 目次 あら…

黄昏の百合の骨/恩田陸

今回は恩田陸さんの『黄昏の百合の骨』を紹介します。 3か月前に理瀬シリーズを2冊ダダっと読んでおもしろかったのですが、他の積読を片付けようとちょっと休憩(?)していました。 しかしシリーズ最新刊(『薔薇のなかの蛇』)がこの前文庫化したのを機に…

空芯手帳/八木詠美

今回は八木詠美さんの『空芯手帳』を紹介します。 第36回太宰治賞を受賞した作品です。 なんと海外でも話題になっている作品なんだとか。 職場にキレて偽装妊娠。 帯のたった一文で、もう衝撃をくらいます。 目次 あらすじ 感想 最後に (function(b,c,f,g,a,…

あやかし草子/千早茜

今回は千早茜さんの『あやかし草子』を紹介します。 紫陽花に身を這わせる白蛇の表紙が、怪しくも美しくて風情があります。 千早さんが紡ぐ妖のお話がどんなものなのか気になります! 目次 あらすじ 感想 『鬼の笛』 『ムジナ和尚』 『天つ姫』 『真向きの龍…

命売ります/三島由紀夫

今回は三島由紀夫さんの『命売ります』を紹介します。 SNSのフォロワーさんが三島由紀夫さんのおすすめ作品アンケートを取っていたのを機に、有名作家さんだから私も読んでみたいと思ったのがきっかけです。 代表作がたくさんあるのですが、まずは多く名が挙…

サイタ×サイタ/森博嗣 ※ネタバレ要素あり

今回は森博嗣さんの『サイタ×サイタ』を紹介します。 殺人の動機は一身上の都合だ。 たまったもんじゃない動機ですが、そこがまたお話への好奇心とおもしろさを引き立てます。 可愛らしい表紙の雰囲気ですが、どんな事件が起きるのでしょうか。 今気づいたん…

ミネルヴァの報復/深木章子 ※ネタバレ要素あり

今回は深木章子さんの『ミネルヴァの報復』を紹介します。 第69回推理作家協会賞候補作です。 前作同様、表紙が素敵でタイトルもそそられます……! 目次 あらすじ 感想 ※ネタバレ区域※ 最後に (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a…

あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続/宮部みゆき

今回は宮部みゆきさんの『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』を紹介します。 時代小説系は読みづらそう……という苦手意識があったのですが、今では時代小説も楽しく読んでいます。 宮部さんが描くから魅力的なのか、はたまた私が好き嫌いしていただけなの…

ラブカは静かに弓を持つ/安壇美緒

今回は安壇美緒さんの『ラブカは静かに弓を持つ』を紹介します。 第6回未来屋小説大賞第1位 2023年本屋大賞第2位 第25回大藪春彦賞受賞 という感じで、評価が高く話題になっている作品です。 スパイ×音楽小説ということで、どんなお話なのかわくわくします♪ …

火のないところに煙は/芦沢央

ブログ「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルさん ブログ「読子の本棚」の本田読子さん そして私というメンバーで始まりました 第1回 本の虫たちの読書会(勝手に命名) 初回の課題図書はニードルさんに選んでいただいた、芦沢央さんの『火…

西洋菓子店プティ・フール/千早茜

今回は千早茜さんの『西洋菓子店プティ・フール』を紹介します。 可愛らしい表紙です。 こちらは読書仲間である知人におすすめしていただいた作品です。 意外にも大人女性のリアルな心情が描かれているということで、気になる気になる。 目次 あらすじ 感想 …

天使のナイフ/薬丸岳 ※ネタバレ要素あり

今回は薬丸岳さんの『天使のナイフ』を紹介します。 第51回江戸川乱歩賞受賞作で、薬丸岳さんのデビュー作です。 いつぞやに、ブログ「郵便局のおじさん9時40分ごろやってくる」のニードルさんにおすすめしていただき、ついに積読状態から打破しました。 ち…

臆病な僕らは今日も震えながら/汐見夏衛

今回は汐見夏衛さんの『臆病な僕らは今日も震えながら』を紹介します。 完全にジャケ買い(表紙買い)なのですが、感動作として話題になっている一冊です。 汐見さん作品は一度読んだことがあるのですが、その際に読みやすくて優しい文章と物語を書く方だな…

マリオネットの罠/赤川次郎

今回は赤川次郎さんの『マリオネットの罠』を紹介します。 赤川次郎さんは誰もが知るレジェンド的存在で、それ故に「いつか読む」を繰り返して、やっと読む気になりました。はじめまして。 赤川次郎さんといえば三毛猫ホームズシリーズなのですが、ここはあ…

残像に口紅を/筒井康隆

今回は筒井康隆さんの『残像に口紅を』を紹介します。 書店では平積みされてよく目にしますし、SNSやメディアでも話題になっているので、ずっと気になっていました。 発表から随分経っていますが(1989年)、現在も話題になるほどの存在感を放つ一冊でござい…

BUTTER/柚木麻子

今回は柚木麻子さんの『BUTTER』を紹介します。 第157回直木賞候補作です。 かなり話題になっていて、書店ではよく平積みされており、目に入る。 内容も興味深くて、ずっとずっと気になって、それなのに1年くらい積読しておりました。 食欲そそられる装丁も…

満月と近鉄/前野ひろみち

今回は前野ひろみちさんの『満月と近鉄』を紹介します。 前野ひろみちさんのデビュー作であり、今現在では唯一の著作です。 まずタイトルに惹かれ、手に取ってみたら表紙も素敵。 なんと森見登美彦さんとの対談が収録されているそうで、更に興味が湧きました…

御社のチャラ男/絲山秋子

今回は絲山秋子さんの『御社のチャラ男』を紹介します。 もうタイトルだけでおもしろいです。(もちろん中身も気になる) 表紙のピタゴラスイッチみたいな装置(なのか?)も興味をそそられます。 一体どんなチャラ男に出会えるのでしょうか! 目次 あらすじ…

殺人鬼フジコの衝動/真梨幸子 ※ネタバレ要素あり

今回は真梨幸子さんの『殺人鬼フジコの衝動』を紹介します。 きれいだけどゾッとする装丁で、ずっとずっと気になっていたお話。 真梨さんの作品はおもしろいと読子さんのブログ「読子の本棚」で聞いたので、ならばずっと気になっているこのお話からデビュー…

みちびきの変奏曲/内山純

今回は内山純さんの『みちびきの変奏曲』を紹介します。 表紙の女の子がかわいくて、タイトルがきれいで。 内山さんは以前『土曜はカフェ・チボリで』を読んだことがありまして、日常のほっこりミステリーのイメージがあります。 今回もほっこりな謎解きなの…

神様の暇つぶし/千早茜

今回は千早茜さんの『神様の暇つぶし』を紹介します。 表紙もタイトルも素敵で一目ぼれ。 そして千早さんは最近、私の中で勢いのある作家さんという認知をしております。(お初です) 大人の恋愛小説っぽい雰囲気が漂っていますが、どんなお話なのかな! 目…

ただいま神様当番/青山美智子 ※少しネタバレ要素あり

今回は青山美智子さんの『ただいま神様当番』を紹介します。 青山さんといえば、感動やほっこりするお話。もうそこは絶対的信頼を置いています。 更に今回は「やっかいな神様」がお話のメインのようで、コメディっぽさも期待しちゃう。 更に更に、個人的に嬉…

汝、星のごとく/凪良ゆう

今回は凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』を紹介します。 第168回直木賞候補作、第44回吉川英治文学新人賞候補作 2022王様のブランチBOOK大賞、2023年第20回本屋大賞受賞 未来屋小説大賞第2位……(賞、ノミネート、ランクイン多すぎてここまでで省略) 発売前…

青が散る/宮本輝

今回は宮本輝さんの『青が散る』を紹介します。 宮本さんの本を読んで、他作品も読みたいなと調べているところに発見しました。 タイトルに惹かれてしまいました。 結構前の作品で、同じくだいぶ昔にドラマ化もされているらしいです。 どんなお話なのでしょ…

葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午 ※ネタバレ要素あり

今回は歌野晶午さんの『葉桜の季節に君を想うということ』を紹介します。 第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞を受賞。 このミステリーがすごい!2004年版、本格ミステリベスト10で第1位。 週刊文春 推理小説ベスト10 2003年度第2位。 す、すご…

麦の海に沈む果実/恩田陸

今回は恩田陸さんの『麦の海に沈む果実』を紹介します。 何度も読みたいミステリーとして、どこかで紹介されているのを見ました。(ど忘れ) 読もうと思っていたら、理瀬シリーズの2弾目らしく、ならば1弾を読んでからにしようと楽しみにしていました。 そし…

恋文の技術/森見登美彦

今回は森見登美彦さんの『恋文の技術』を紹介します。 好きな作家さんの1人である森見さん。 好きなわりに全作は読んでいないので、ゆるゆると制覇を目指そうとしております。 その中でも、絶対おもしろそうなこのお話を。 「ヘタレ大学院生」は森見さんが得…

三月は深き紅の淵を/恩田陸

今回は恩田陸さんの『三月は深き紅の淵を』を紹介します。 恩田さんは『蜂蜜と遠雷』しか読んだことがありません。 恩田さんの書くミステリーってどんなだろうか。 去年購入して、せっかくならタイトルの3月に合わせて読もうと温めていたお話。 おかげで3月…

ハサミ男/殊能将之 ※ネタバレ要素あり

今回は殊能将之さんの『ハサミ男』を紹介します。 1999年、第13回メフィスト賞受賞のデビュー作です。 あらゆるミステリーファンからオススメとしてよく挙がるこのお話。(私的統計) 帯にも古典にして、大傑作!とあるし えっ、まだ読んだことない!?と煽…