本好きの秘密基地

読んだ本への思いをありったけ書いていきます。読みたい本探し、本の感想を共有したい、おすすめ本がある(いつでも募集中だよ)。そんなアナタの場所でもあります。コメント欄で意見などを待っています。(誹謗中傷NG)

2022-01-01から1年間の記事一覧

十角館の殺人/綾辻行人

今回は綾辻行人さんの『十角館の殺人』を紹介します。 読書家さんのSNSでよく見かけるし、出版から30年以上経過した現在でも話題になっている小説。 気にならないわけがない! 絶賛の嵐を見てきたので、期待ハードル高めです♪(ミステリー読むときにやっては…

むらさきのスカートの女/今村夏子

今回は今村夏子さんの『むらさきのスカートの女』を紹介します。 第161回芥川賞を受賞した作品で、出版されて少し経った今でも話題の作品です。 私もずっと気になっていた作品。『こちらあみ子』がすごかったから、今村夏子さんの作品が気になるお年頃(?)…

プリズム/貫井徳郎 ※若干ネタバレ要素あり

今回は貫井徳郎さんの『プリズム』を紹介します。 写真は新装版です!かわいい。 『慟哭』で好きになり、ちょこちょこマイペースに貫井さんの作品を読んでおります。 ちなみに4冊目(……まだ全然だった) 複数の視点で物語が進むというお話を書くイメージの…

秘密は日記に隠すもの/永井するみ

今回は永井するみさんの『秘密は日記に隠すもの』を紹介します。 『欲しい』を読んで好きになった永井するみさん。イヤミスを得意とする方です。 本作は永井するみさんの絶筆となった最後の作品です。 早くに亡くなられたことがとても残念です……。 さて、こ…

老人と海/ヘミングウェイ

今回はヘミングウェイの『老人と海』を紹介します。 世界的に有名な名作。 私は中学生の時に、授業で観た「名作をPVにしてみた」的なビデオでこの作品の存在を知りました。ちなみにそのPVは老人と大魚の戦いを迫力ある感じで表現していたような記憶がありま…

檸檬/梶井基次郎

今回は梶井基次郎さんの『檸檬』という短編集を紹介します。 私の好きなバンド、おいしくるメロンパンの『桜の樹の下には』という曲が、この短編集に収録されている『桜の樹の下には』にインスパイアされて作詞したと知り、いつか読んでみたいと思っていまし…

おそろし 三島屋変調百物語事始/宮部みゆき

今回は宮部みゆきさんの『おそろし 三島屋変調百物語事始』を紹介します。 宮部みゆきさんは有名ですが、今まで読んだことがありませんでした。いつかは読みたいと思っていました。(有名作家・作品だからこそ後回しにしちゃうね) 一応『ブレイブ・ストーリ…

#9(ナンバーナイン)/原田マハ

今回は原田マハさんの『#9(ナンバーナイン)』を紹介します。 妖艶な雰囲気の表紙デザイン、帯の一生、手放せない絵。一生、忘れない恋。というキャッチーな言葉、タイトルの謎めいたかっこよさに惹かれて迷わず手に取りました。 私の好きな作家さんだし…

夜が暗いとはかぎらない/寺地はるな

今回は寺地はるなさんの『夜が暗いとはかぎらない』を紹介します。 第33回山本周五郎賞にノミネートされた作品です。 タイトルの響きがかっこよくて気に入り、手に取りました。 かっこいいし、優しそう。希望に溢れていそう。(あらすじ知らずに第一印象) …

太陽の塔/森見登美彦

今回は森見登美彦さんの『太陽の塔』を紹介します。 森見さんのデビュー作であり、第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作品です。 私はもりみん(敬愛の意を込めてそう呼ばせていただきます)ファンと自覚をしていたのですが、デビュー作を読んでい…

今だけのあの子/芦沢央 ※途中から若干ネタバレ含みます

今回は芦沢央さんの『今だけのあの子』を紹介します。 芦沢さんの作品としてすぐ浮かぶのは『悪いものが、きませんように』です。(読んだことはない※22年8月時点) 先にそちらを読みたいと思っていたのですが、読みたい欲は今回の作品が勝ったので、またの…

クジラアタマの王様/伊坂幸太郎

今回は伊坂幸太郎さんの『クジラアタマの王様』を紹介します。 伊坂さんの作品は何冊か読んでいて、おもしろくて私好みです。好きな作家さんのひとりです。 伊坂さんといえば個人的にミステリー小説のイメージが強いですが、この作品はRPGとかファンタジーみ…

夜はおしまい/島本理生 ※ネタバレ要素あり

今回は島本理生さんの『夜はおしまい』を紹介します。 表紙のデザインがきれいで、タイトルの響きも個人的に好きで手にとりました。 帯の言葉にも惹かれます! 目次 あらすじ 感想 『夜のまっただなか』 『サテライトの女たち』 『雪ト逃ゲル』 『静寂』 最…

悪い夏/染井為人

今回は染井為人さんの『悪い夏』を紹介します。 第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞の作品です。 書店でよく見かけており、帯の中毒者続出・鼻血が出るほど興奮したというコメントに何度も興味をそそられ、ついに手に取りました! 一体どれほどの悪い夏が…

四畳半タイムマシンブルース/森見登美彦

今回は森見登美彦さんの『四畳半タイムマシンブルース』を紹介します。 もりみんこと森見登美彦さんの最新作。映画アニメ化も決定しております!(いぇーい!) このカバーイラストを手がける中村佑介さんも常連みたいなものですね。今回のカバーイラストも…

楽園のカンヴァス/原田マハ ※後半ネタバレ要素あり

今回は原田マハさんの『楽園のカンヴァス』を紹介します。 第25回山本周五郎賞受賞、『王様のブランチ』BOOKアワード2012大賞などの各メディアでも評判、話題になっている作品です。 私は原田マハさんの描くアート×ミステリー作品が大好きです。(この作品入…

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。/汐見夏衛

今回は、汐見夏衛さんの『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を紹介します。 めちゃくちゃ泣ける小説と聞いて興味があったものの、見た目の印象がラノベっぽくてなかなか読まないままでいました。(昔はラノベをよく読んでいたのに今は謎の拒否反応………

その可能性はすでに考えた/井上真偽 ※少しネタバレ要素に触れています

今回は、井上真偽さんの『その可能性はすでに考えた』を紹介します。 表紙イラストがアーティスティックで目を惹きます。よく見ると不気味だけれど。 読後にわかりますが、このイラストに作品の全てが詰まっています。 この作品は第16回本格ミステリ大賞候補…

イナイ×イナイ/森博嗣

今回は、森博嗣さんの『イナイ×イナイ』を紹介します。 森博嗣さんの作品はこの前1冊読み、他作品に興味が出たのと同時に、やはり森ミステリィデビューをしたいと思いまして。 順番に読むならS&Mシリーズからなんですが、私はマンガ3巻目を読んで1巻を手に…

土曜はカフェ・チボリで/内山純

今回は、内山純さんの『土曜はカフェ・チボリで』を紹介します。 書店で見かけて表紙デザインと帯の美味しいデンマーク料理と極上の謎解きという言葉に惹かれ、しかし他にも欲しい本がいくつもあったので1時間悩みうろついた結果(平気でいつもこれくらい滞…

生命式/村田沙耶香 ※少しネタバレ要素あり

今回は、村田沙耶香さんの『生命式』を紹介します。 こちらの作品はインスタのフォロワーさんも読んでいて、更に書店で平積みされているのをよく見かけて気になっていました。 目次 あらすじ 感想 『生命式』 『素敵な素材』 『素晴らしい食卓』 『夏の夜の…

掃除機探偵の推理と冒険/そえだ信

今回は、そえだ信さんの『掃除機探偵の推理と冒険』を紹介します。 第10回アガサ・クリスティー賞受賞の作品です。 手に取った経緯は表紙を見た時のインパクト。気になって気になって。 表紙のデザインもイラストや色合いが素敵で目を引くのですが まさか、…

猫のお告げは樹の下で/青山美智子 ※後半少しネタバレ含みます

今回は、青山美智子さんの『猫のお告げは樹の下で』を紹介します。 未来屋小説大賞入賞の作品です。 青山美智子さんの『木曜日にはココアを』を読んでから1作目にして好きになりました。ひとめぼれ。(再読したらこちらも記事にしますのでお楽しみに) 話の…

恋と禁忌の述語論理(プレデイケット)/井上真偽  ※後半ネタバレ注意

今回は、井上真偽さんの『恋と禁忌の述語論理(プレデイケット)』を紹介します。 井上真偽さんといえば、ドラマ化もされている『探偵が早すぎる』ですね!ドラマがおもしろかったので、他作品も読んでみたくなったのです。 最初は『その可能性はすでに考え…

喜嶋先生の静かな世界/森博嗣

今回は、森博嗣さんの『喜嶋先生の静かな世界』を紹介します。 森博嗣さんの本、お初です。有名な方なので、いつか読みたいと思っておりました。 ちなみに森博嗣さんの代表作はミステリー系が多いらしいですが、今回の作品はジャンルが違います。 最近、書店…

ジャンル、作者別の記事一覧

こちらから興味のある作品についての記事にクリックして移動できますので、ご利用ください。 ジャンル別 作者別 あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 ジャンル別 ミステリー サスペンス 人間ドラマ 日常・お仕事小説 感動・ほっこり系 自伝的小説 …

和菓子のアン/坂木司

今回は、坂木司さんの『和菓子のアン』を紹介します。 インスタグラムのフォロワーさん達が紹介しており、最初は表紙デザインがシンプルで、タイトルからも特に惹かれなかったんですが、それ以降もいろんな方が絶賛していたので、あらすじを確認したところ、…

同志少女よ、敵を撃て/逢坂冬馬 ※後半からネタバレ注意

今回は、逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』を紹介します。 今年の第11回アガサ・クリスティー賞、2022年本屋大賞受賞の話題作です。 私は本屋大賞発表直後に読み始めました。 目次 あらすじ 簡潔な感想 これから読むよ! という方のために、お役立ち用…

こちらあみ子/今村夏子 ※後半ちょっとネタバレ注意

今回は、今村夏子さんの『こちらあみ子』を紹介します。 以前からよく目にしたり、耳にしたりしていた作品で気になっていました。 映画『花束みたいな恋をした』の作中にも度々さらっと出てきていました。 そこでは 「『こちらあみ子』も良いけど『ピクニッ…

愚行録 / 貫井徳郎

記念すべき第1回目の投稿はどれにしようかと悩みましたが、最近読み終わったばかりのこちらを。 貫井徳郎さんの『愚行禄』 (写真はいつも自宅で撮るのですが、今回はたまたま見つけたオシャレカフェで…) あらすじ 簡単な感想と考察 最後に < スポンサーリ…